「クラウドソーシング」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか?
欧米では、すでに広く普及し日本国内でも近年大きな成長を続けている業務形態です。
これまでにも、アウトソーシングという形で専門性の高い業務や継続的に発生するルーティン業務を別の企業へ外部委託を行われていました。こういった、アウトソーシングの新しい形として近年この「クラウドソーシング」という業務委託が企業経営を大きく変えるきっかけになっています。
クラウドソーシング(crowdsourcing)は、不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスである。
しかし、新しい方法がゆえに「チャンス」かもしれませんが同時に考えてしまうのがリスクではないでしょうか?
・成果物の仕上がりクオリティは?
・デザイン関係の依頼は著作権をどう扱うの?
・情報管理や機密保持はどうなっているの?
今回は、クラウドソーシングを利用するにあたって押さえておきたい「リスク」との向き合い方についてをご紹介いたします。
まず、クラウドソーシングで何ができるのか?
日本でも近年人気のプラットフォームに、
・ランサーズ
・クラウドワークス
などがあります。こういったサービスでは「仕事を依頼したい側(発注者)」と「仕事を受けたい(受注者)」を仕事内容を公開することでマッチングする場を提供しています。
<発注案件が多い業務>
・記事ライティング代行
・デザイン(Web・グラフィック)
・翻訳
・システム開発
企業のオウンドメディア制作や、SEO対策としてのコンテンツ制作が注目されているからかブログなどのライティング業務を多く見かけます。また、専門性の高い仕事が多いのも特徴の一つと言えそうです。
ポイントは「パソコンさえあれば、離れていても完遂出来る仕事」であることです。
クラウドソーシングに注目が集まる理由
一番大切な理由はやはり、企業(発注側)とクラウドワーカー(受注者)側にとって大きなメリットがあることだと考えられます。
企業側(発注側)
大手企業に頼む事より圧倒的にコストが下がるのが大きなメリットです。
企業側からすると、採用活動を行って人材採用を行うよりも、クラウドソーシングを利用することによって、人材の流動性が高まります。そのためミスマッチが生じた場合、簡単に変えることができ、採用リスクを減らせさらに採用コストも削減できます。また、好きな時に好きだけ依頼が出来るので、時期によって業務量が大きく変わるような業種にも気軽さは大きな魅力です。
クラウドワーカー(受注側)
得意分野に特化できるのは大きなメリットです。
受注側のメリットは対応する仕事が自ら選べますので、得意分野が活かせ、なおかつ自分のライフスタイルに合わせて好きな時間に、そしてインターネットが繋がるところであればどこでも仕事ができるという点です。打ち合わせなども基本的にはメールでやり取りすることが多いので、移動費用もかかりません。
利用する前に知っておきたい注意点
クラウドソーシングは手軽に利用することができますが、それゆえにリスクも付き物です。
リスクを回避するために事前に知っておきたいポイントをまとめました。
【①成果物のクオリティ・盗作や著作権侵害の危険性】
クラウドソーシングのクラウドは「Cloud(雲)」ではなく「Crowd(群衆)」という意味です。不特定多数の人とテンポラリーに契約を結べるので、専門性の高い仕事を適任者に任せる事ができる反面、受注者のスキルのばらつきによって成果物のクオリティが均一化しないという問題も生じます。デザインなどの依頼の場合は盗作や著作権侵害の危険性もありますので、アイデアの提案を採用する際には十分な確認が必要です。
一方で、受注者から提案されたデザインを採用しなかったにもかかわらず、契約解消後に不採用にしたアイデアを盗用されたとして受注者が発注者を訴えるというトラブルも発生しています。
発注をする前に、成果物のクオリティや著作権についての取決めを十分に確認しましょう。
【➁セキュリティーリスク】
クラウドソーシングを始める前に最初に気にするのはいわゆるセキュリティリスクではないかと思います。インターネットを介したビジネスである以上、ハッキングによる情報漏洩やウィルス感染が懸念されます。また、受注者が依頼内容に関する機密情報を漏らしてしまう恐れもあります。最近ではTwitterなどの個人的なSNS投稿から重大な情報が流出するトラブルがいくつも起きています。
多くのサイトでは、受注者側の制作実績やこれまで携わったクライアントからの評価などが出ていますのでこちらを参考にすることも大切です。
【③情報管理・機密保持】
情報漏洩の原因の多くはメールや紙媒体のコピー、記録メディアを用いた情報の持ち出しによるものです。ハッキングやウィルス等、外的な要因に関する対策は万全であることが多いですが、こういった情報の取扱い方法を管理することは中々難しいようです。
そのため、受注者側が個人であった場合には特に「NDA(機密保持契約)」を結ぶ事をお勧めします。
リスクがわかるから利用できる
正直なところ、タスクを受託したクラウドワーカーが本当に守秘義務を守って作業を進めてくれるかどうかの確証は得られませんが、大手のクラウドサービス各社の秘密保持のシステムを介してNDAを締結する事ができ、安心して仕事を任せることが可能です。
また予防策として守秘義務が発生するようなタスクは、依頼を複数のクラウドワーカーに分散させてタスクの全体像を見えなくしたり、何度か取引をしてお互いに信頼関係を築いた人にお願いしたりするとより情報漏洩のリスクを回避できるでしょう。
官公庁や大手企業ではすでにクラウドソーシングを導入し最大限に活用しており、今後も日本国内でのクラウドソーシングは更なる普及が予想されます。
クラウドソーシングを使う際は自分(自社)がすべき事と外注できる事を見極めることが大事です。
賢く利用することで少ないリスクで大きなコストダウンが見込まれ、中小企業やすべての業務を自分でこなしている個人事業主様にとっても無限の利用価値を秘めています。
依頼すべき業務があればぜひ1度、導入してみてはいかがでしょうか?
最後に、Genny運営チームより
Gennyの提供する「オンライン秘書サービス」は、クラウドソーシングのメリットに企業の保障責任を追加した信頼の高いサービスです。
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人為的な流出防止
お客様情報を扱うすべての情報処理端末にセキュリティー対策を行っています。また、人為的な流出を防ぐため、すべてのスタッフは所持品のロッカー保管を行い執務室に会部記録媒体を持ち込みません。
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