どんぶり勘定にならないために!経営者が知っておくべき資金管理

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みなさんは「どんぶり勘定」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?どんぶり勘定とは、細かく収支を計算したり、帳面に記帳したりせずに、おおまかにお金を出し入れすることを指します。
もともとは、「どんぶり」と呼ばれる昔の職人が使っていた腹かけの前についている大きな物入れに、お金を無造作に出し入れしていたことが由来となっている言葉です。

経営がうまくいっていないと感じる要因の一つに、実はどんぶり勘定になっていたという場合があります。お金の管理を、経理や事務に任せっきりで、会社に関わる数字に関してはまったく把握していないということがあるのです。特に中小企業の経営者によく見られる問題で、根本的な問題になりつつあると感じます。

今回はそんなどんぶり勘定にならないために、徹底するべき資金管理の方法について考えてみましょう。

お金の流れを”見える化”する

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会社を経営していく上で大切なことは、お金の仕組みを理解し、しっかりと把握しておくことです。
「決算書をちゃんと見ている」「預金通帳の残高を毎月確認している」といった主張をする経営者の方もいらっしゃるでしょう。確かに全体的な会社のお金の出し入れについては理解しているかもしれませんが、意外と多いのが理解した気になっているだけで、そのお金を使ってどういう資金繰りをしているのか、それがいくらなのかということがわからない人たちです。このままだと、お金がただ出て入っての状態を繰り返しているだけで、ちっとも身にならず、最悪の場合倒産を迎えてしまうこともあります。

そうならないために必要なのが、まずは「お金の流れを“見える化”する」ことです。当たり前のことのように思われますが、意外と実践している経営者は少ないようです。

毎日のお金の流れを細かく日次決算書や資金繰り表などを使って形にすることで、お金の流れがしっかりと把握できるようになります。また、儲けが生み出される仕組みを改めて理解することができ、経営を根本から見直すきっかけになるかもしれません。具体的な対策を練るためには、形として数字に表すことが重要なのです。
 

昔、商人と言われた人たちが商売をやっていた時代から帳簿というのは存在していました。それほどに、お金の流れを形として残すことは重要なことなのです。

毎日のことで面倒くさいように思われますが、まずはなんとなくやっていた資金のやり取りを目に見えるよう形にすることで、どんぶり勘定を未然に防ぐための第一歩になるでしょう。

 

お金の流れを理解し分析する

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どんぶり勘定を繰り返していると、どうしても資金繰りを見直すきっかけがなくなってしまい、何に自社がお金を使っているのか、何で儲けるのが得なのか、まったくわからないまま、またどんぶり勘定を繰り返してしまうといった悪影響に陥りかねません。
 

どんぶり勘定にならないためには、お金の流れを形として残すだけでなく、分析することが重要になってきます。経営とはつまり収支のバランスを取り、プラスにあるよう運営していくことです。常に管理・分析し、バランスを保てるよう動いていかなければ、経営は一気に傾いてしまいます。お金の管理をまかせっきりにしている会社ほど、会社の資金繰りを理解していないことが多いのです。

そうならないためにも、数字を軽視せず、お金の流れを分析する癖をつけるようにしましょう。分析した結果をもとに、具体的な対策を練り、経営者自身がコントロールしていく必要があります。

 

専門家に相談してみる

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とはいえ、「お金の流れを見える化し、分析しましょう」といったところで、意外とやり方がわからない、忙しくて手に負えないといった人は多いです。そういう人ほど、自分達で解決しようとしがちですが、思い切って専門家に相談してみることで、何倍も早く簡単に解決することもあります。お金のことはお金の専門家に聞くという選択肢もあるということを覚えておきましょう。

意外にもどんぶり勘定に陥っている人ほど、現状につまずいて悩んでいる人が多いようです。悩みに悩んだ結果、ギリギリのところで専門家に頼るというケースもあります。経営を安定させるためにも、資金繰り等で悩んだときはなるべく早めに専門家に相談しましょう。
 

また、お金の流れを把握するために、社内の経費精算などの計算が発生する場合もあるでしょう。少人数の会社ならまだしも、何百・何千人規模の会社になってくると、それだけで時間を取られてしまうこともあります。

そういった場合のために、プロのアシスタントである我々オンライン秘書を雇うことをおすすめします。
経費精算などの面倒な精算をオンライン秘書に任せていただくことで、資金管理の負担が大幅に減り、よりお金の流れを詳しく分析することに集中できます。

こういったように、一人で悩むのではなく、専門家やプロを頼るという方法も、どんぶり勘定になるのを防ぐ一つの方法であると考えます。

 

いかがでしたか?
お金は無限ではありません。日々の使い方ひとつで後々厳しい状況に追い込まれることもあります。
記事を見てドキッとした人やどんぶり勘定になりつつあるなと感じる人は一度見直してみてはいかがでしょうか。