「自分でなくてもできる雑務」を引き受けてくれる雑務特化型バーチャルアシスタントサービスFancy Hands(ファンシーハンズ)
2010年4月にサービスを開始して以来、世界中どこにいてもWEBメール、電話、アプリでタスクを依頼できる利便性からフリーランスとして働く個人はもちろん、企業からの依頼も増え2012年5月にはベンチャーキャピタルによって1億円の資金提供を受けるまでになりました。またTwitterのフォロワー数230万人以上、Facebookページのいいね!数50万を誇るメディア情報サイト「Mashable」に【世界でもっとも役に立つ新規事業】として紹介されファンを増やし続けています。
参照サイト(英文):http://mashable.com/2012/05/26/fancy-hands/#dTGrcqQOpmqR
Fancy Hands 公式WEBサイト https://www.fancyhands.com/
創業者とFancy Hands(ファンシーハンズ)設立のきっかけ
「Fancy Hands」の創業者「Ted Roden」(以下ローデン氏)は、The New York Timesの研究開発部門でエンジニアとして働きながら、著書の執筆活動を行うなど多忙な日々を送っていました。
彼に子供が生まれてからはイクメンとして子育てへの参加や家事の手伝いなどで、さらに時間はなくなり執筆活動に集中するための時間を得る方法を考えます。
「単純作業であれば他人に任せればいいのではないか」
ローデン氏は執筆活動の時間をつくるために、単純作業をアウトソーシングすることを思いつき早速募集広告を出稿しました。
募集した仕事の内容は「単純作業を片付けてくれる人」、求人広告を出す場合には仕事の内容が決まっている場合がほとんどですので、求職者は仕事の内容について興味をもったに違いありません。
結果、仕事に興味をもってくれた応募者の中から数名を雇い「ベビーシッターの予約やアポイント設定」といった正に単純作業を依頼しました、働く人にとっても誰でもできる作業ばかりだったので依頼さえ正確に伝われば難なくこなすことができます。
ローデン氏としては作業する工数よりも依頼内容を伝える工数の方が多くなってしまっては本末転倒でしたが、同じ作業を依頼するときは特に時間を節約できたためアシスタントの活用は成功に終わりました。
そこでローデン氏は考えます。
「自分がこれだけ助かっているなら他の人からのニーズもあるはずだ!」
「Fancy Hands」サービス開始
こうしてバーチャルアシスタントの活用に成功したローデン氏は、エンジニアとしてのスキルを存分に発揮しサービスサイトを公開、自分のバーチャルアシスタントを他の人にも利用してもらう試みを開始しました。
公開後、「Fancy Hands」は口コミによって利用者が増え、現在では大手バーチャルアシスタントサービスとしての地位を確立。
現在は、バーチャルアシスタントは米国在籍ですがサービス自体は英語圏であれば利用可能です。
ローデン氏の目指す未来
2016年現在、米国においてバーチャルアシスタントは一つ産業として成立しており、フリーランサーやエグゼクティブ層の利用者が増え続けています、さらに国を超え英語圏の国はもちろん日本でも「オンライン秘書」として利用者が増えており、これからの5年10年でバーチャルアシスタントを活用する働き方がスタンダードになるとローデン氏は予測、そして実現を目指しています。
バーチャルアシスタントサービス「Fancy Hands」の特徴
・どこでも利用可能で仕事は電子メールや電話、アプリで依頼することができます。
・世界中どこからでもインターネットを介して利用可能です。
・スケジュールを管理します、作業するタスクが依頼者のスケジュールに関わる場合はGoogleカレンダーを更新します。
・英語以外の言語での対応はしていません。
・専用のバーチャルアシスタントはつかずチームで対応してくれます、特定のバーチャルアシスタントをリクエストすることはできますが、他の仕事で忙しい場合や休暇の場合など応じることができない場合があります。
料金
5つのタスクで$30/1ヶ月 年間契約の場合 $300/1年
15のタスクで$75/1ヶ月 年間契約の場合 $800/1年
50のタスクで$200/1ヶ月 年間契約の場合 $2,300/1年
「Fancy Hands」のバーチャルアシスタント採用ポリシー
Fancy Handsではバーチャルアシスタントを人件費の安いインドや東南アジアなどの国では募集せず、全員米国在住者を採用しています。
また採用時にはコミュニケーションに問題がないかどうか見極めるための面談を行い、バーチャルアシスタントとしての質を保つためにテストを実施、世界中のユーザーに愛され続けるサービスを目指し続けています。