地方フリーランス急増中!メリットとデメリットとは

働く場所を選べる・時間の配分が自分でできる、とにかく自由でどこにいても仕事ができるのが魅力のフリーランス。ここ最近クラウドソーシングの発展や成長により、フリーランスが急増したと言います。
その中で注目されているのが地方に移住するフリーランスです。
都心部の生活や喧噪に疲れ、静かに田舎暮らしがしたいと地方暮らしを希望するフリーランスも増えているようです。過疎化の悪循環を食い止めるため、地域創生としてIT産業の活発化・住む場所を問わず仕事ができるフリーランスを呼び込むプロジェクトを立ち上げているところもあります。

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フリーランスが地方で働くメリット

フリーランスが地方で働く理由・メリットはそれぞれです。
ここであげた以外にも地方でフリーランスとして活動することで得られる恩恵はたくさんあります。検討している方は、それぞれのライフスタイルやこだわりに合わせて自分にとってのメリットを書き出してみると良いかもしれません。

▶家賃が安い

地方、特に過疎化が進んでいる地域は家賃が安いです。
空き家問題に悩んでいる地域は、持て余している空き家を格安で売っていたり、相場よりもずっと安い価格で貸したりしています。
自治体が管理し、仲介をしている場合が多いので一度問い合わせてみるのもおすすめです。
生活コストを下げられるという声もあります。物価が安い・高いは地域によって違いますが、自給自足を行っているご家庭が多い地区だと物々交換ができるということもあるようです。

▶自然が多い

都会の洗練されたコンクリートジャングル、ビル群も素敵ですが、近年都市部のオフィスにもグリーン化が進められ観葉植物などを置くというのが主流になっていることからもわかる通り、人間は自然に触れるだけでストレスが軽減できるとされています。自然に囲まれるのは健康的に働くための身体とメンタルにも役立つということです。

▶食事がおいしい

地域にもよりますが、地方に住むメリットでも多くあがってくるのがこちらです。自然の多い場所は水も透き通り、空気もきれいなのでおいしいお米、野菜、果物が育ち、新鮮な魚介類なども手に入りそうなイメージが大きいのではないでしょうか?

大きなところ、よく言われる3つをあげましたが、地域によって取り組みも違います。移住者を増やすためさまざまなアイディアを打ち出している自治体もあります。

フリーランスが地方で働くデメリット

もちろん、デメリットもあります。

▶移動コストがかかる(※車必須)

国内で公共交通機関が最も発達しているのは、言わずとしれた東京です。そのあとは大阪や名古屋などの大都市と言われるエリアが続きます。
全国を見ると、公共交通機関が発達している都市の方が珍しいことがわかります。
自然の多い場所へ行けば行くほど、路線や本数は減っていきます。1日片手で足りるほどの本数しか走っていないということは珍しいことではありません。タクシーの営業所がないところもありますので、呼んでも断られる・数時間待たされることも。また、地方暮らしは車が必須です。移動コストや車の維持費がかかります。

▶コミュニティが狭い

メリットとも言えますが、地方はコミュニティが狭いです。それだけ濃い付き合いができると言っても良いですが、都市部の生活に慣れた方はデメリットと捉える方も多いかもしれません。特にフリーランスは地方では理解が得られない場合が多く、苦労して結局都市部に戻ってしまったという声も。コミュニティが狭い分、ウワサなどが広まりやすいこともあるようです。

▶情報が遅れる可能性大

IT業界に身を置き、ひとりでやっていくとなると情報には敏感でなくてはいけません。たとえばIT企業やベンチャー企業が多いと言われる渋谷と、地方では情報の速度、質、情報感度の高い人間の数も違います。情報感度の高い人と話すだけで刺激になる、勉強になると考えて居る方にとっては、地方は物足りなくなると感じるかもしれません。他にもネット環境が整備されていないという問題を抱えている地域もあります。

奄美市で立ち上げられた『フリーランスが最も働きやすい島化計画』

奄美市では【フリーランスが最も働きやすい島化計画】というプロジェクトを進行中です。奄美市は2018年1月現在、人口約4万人で鹿児島県の離島自治で最大の規模を誇ると言われていますが、ピークから比べると人口の減少が目立っています。そこで目を付けたのが、IT業界。中でも、働く場所を選ばないフリーランスへ目を付けて、ランサーズと提携し、さまざまな取り組みを行っています。
こういった取り組みを行っているのは奄美市だけではなく、宮崎県日南市ではクラウドワークスと提携し、プロジェクトを推進しているようです。

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デメリットからもわかる通り、地方のフリーランサーとなるためには準備と覚悟が必要です。多くのところで言われていることは、いきなり過疎地で空き家を買うというような大胆な行動は失敗に繋がりやすいということ。
まずは通う・体験してみることからはじめてみるのが大切です。
地域によっては移住者を受け入れる準備や、住民の理解が足りないところもあります。
自分に合うところをよく探しましょう。